★蝶の妖怪


雪世(せつせ)
ビビヨン♂
(雪原の模様)

「故郷に帰りたい、僕の望みは唯それだけですよ」
　僅かな記憶の中の故郷を求め各地を渡り歩いては、人の生命力を吸って生き長らえている蝶の妖怪。元々は普通の人だったが、雪国を旅している途中で遭難してしまいそのまま雪の中で死んでしまった。死の間際に愛する故郷へ帰りたいと強く願った結果、彼の魂が蝶の妖怪へと姿を変えた。故にビビヨンが本来の姿であるが普段は人の姿をしている。この世に留まれた代償か生前のほとんどの記憶を失っている。雪世という名前も妖怪になってから出会った人に付けて貰ったもので本当の名前では無い。物腰が柔らかく優しい雰囲気の青年だが、人に優しくするのは情報を得る為、人を愛するのは餌にする為で本心は故郷に帰る事にしか執着していない。自分を退治しようとする千桐の事も眠り粉を撒けば簡単に逃げられるのもあり、大して気に掛けておらず憶えてすらいない。
　一人称：僕　二人称：貴方/君　呼び方：〜さん
　冷静な性格/物音に敏感

★何でも屋


千桐(ちきり)
クチート♂


「俺は手前を絶対に赦さねえ……！」
　何でも屋をしながら一人で旅をしている青年。幼い頃に両親に捨てられ、妖怪退治を生業にしていた人に育てられた。その育ての親も数年前に亡くしている。育ての親の影響もあるが、酷い目に遭わされた人々の話を散々聞いてきた為、身勝手な妖怪達を嫌い退治しようとする。しかし、戦闘はまだ未熟で本人もそれを自覚している。メガストーンを所有しながらもメガシンカは安定しないので使わない。何事にも物怖じせず、正義感が強い。怒りっぽいがそれなりに理性的に行動が出来る。普段は口が悪いが、依頼人などにはちゃんと丁寧な対応をする。ある出来事で雪世が人の生命力を吸い取る妖怪だと知り、退治に挑んだが逃げられた。以降、自分の不注意で取り逃がした彼を退治すべく行方を追っている。
　一人称：俺　二人称：あんた/手前　呼び方：呼び捨て/〜さん
　勇敢な性格/打たれ強い


★関係者


樹(いつき)
リーフィア♂


「貴方にも良い事が有ります様に」
　舞や噺を披露しながら各地を巡っている旅人。おっとりした心優しい性格で誰に対しても丁寧な話し方をする。故郷をとても大切に想っていて将来は故郷の為に出来る事をしたいと考えていたが、二度と故郷に帰る事は無かった。雪世の生前。
　一人称：僕　二人称：貴方　呼び方：〜さん
　おっとりした性格



結(むすび)
ニンフィア♂


「自分でも未練がましいと思うよ」
　噺と唄が得意な旅芸人。明るく社交的で夜遊びが好き。樹とは同郷であり演芸の先輩でもある。自分を慕ってくれる樹をとても可愛がっていたし好きだった。旅立った今でも彼に未練がある。樹が旅先で亡くなった事を知らない。
　一人称：俺　二人称：君　呼び方：呼び捨て
　陽気な性格